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就職・転職活動中に注意が必要な就活うつとは

更新日:2023年01月26日

就職や転職活動を行う時にはなかなか内定がもらえなかったり、面接で辛い思いをしたりといった悩みを持つことがあります。このような悩みを抱えながら就職や転職活動を行っていると、人によってはなかなかやる気が出ない、暗い気持ちが続くといった状態になってしまうことがあります。このような状態を、「就活うつ(または転職うつ。ここでは就活うつでの呼称で統一します)」といいます。ここでは就活うつとはどのようなものなのか、就活うつにならないためにはどのようなことに注意すべきかということについて解説していきます。

就活うつ(就活うつ病)とは

就活うつとは就職や転職活動を行う上で起こるさまざまな物事が大きなストレスを抱える原因となり、うつ状態になってしまうことを言います。

ストレスになる原因の例として、どこからも内定がもらえないといったことや面接が圧迫面接でそれに耐えることができなかったなどのものがありますが、この内容は人によって異なります

就活うつになってしまった場合に出てくる症状には以下のような物がありますが、これらの症状が全て出るという訳ではないため、いくつかの症状しか現れていない場合でも注意が必要です。

・常に不安や焦りが付きまとう

・常に気持ちが落ち込んでいる

・何もやる気が起きない

・人と会いたくない

・睡眠不足が続いている

・食欲不振や過食をしてしまう

・頭痛や腹痛、めまいが頻繁に起こる

 

このように就活うつにはさまざまな症状がありますが、症状の程度は軽いものから重いものまであり、重度の状態になってしまうと身体や日常生活に大きな影響を与えることもあります。

そのため、上記の症状に思い当たる点がある場合には早めに対処することが大切です。

また、コロナ禍で就活うつが増えているともいわれています。

その理由には、インターンや合同説明会が少ない、ZOOMなどを利用したオンラインでの面接が主になっている、就活や転職活動を行っている仲間などと就職や転職活動の話をする機会が減った、といったことなどがあります。

そのため「オンラインの就職や転職活動のみで就職または転職ができるのか」ということや「周囲の人はどのような方法で就職や転職活動を行っているのか」という不安や焦りが生じ、ストレスを感じやすくなることから、就活うつになりやすい環境にあるため就活うつに悩む人が増えているとも言われています。

就活うつになりやすい人の特徴

就活うつになりやすい人の特徴には、以下のようなものがあります。

 

真面目で完璧主義

なんでも完璧にしないと気が済まない真面目で完璧主義の人は、就活うつになりやすいと言われています。

真面目で完璧主義の人はなんでも完璧にやらないといけないという考えに支配されているため、自己分析や企業・業界研究も徹底して行うのですが、これには終わりがありません。

そのため自己分析や企業・業界研究に時間を使いすぎてしまい、他のことまでしっかりと対策ができないためです。

このようなことから、全体的な面接対策をバランスよく行うことができなくなってしまうという傾向があります。

 

周囲の視線や評価を気にする

周囲の視線や評価を気にする人は、すでに内定をもらっている人と自分を比較したり、他の就活や転職を行っている人と活動の進み具合を比較したりと、とにかく周囲の目を気にしすぎるあまり自分の現在の状況を客観視することができず、気分を落ち込ませてしまうという要因があります。

このように周囲と自分を比較しすぎるとそれが大きなプレッシャーになってしまい、就活うつになりやすくなってしまいます。

 

今までに大きな挫折をしたことがない

今までに大きな挫折をしたことがない人は、書類選考や面接を通過することができなかったなど就活には付き物の事態であっても、これらのことで自信を失ってしまいその後の就職・転職活動に大きな支障を来してしまう可能性があります。

一社目でダメだったら気持ちを切り替えて次の一社に挑戦するのが就職や転職活動の基本的なやり方ですが、一社目で躓いてしまうと次の一社へ挑戦する意欲を失ってしまい、就活うつになってしまう可能性があります。

 

ネガティブ思考

ネガティブ思考の人は、特に悪い結果を自分のせいだと考えてしまう傾向があります。

選考に落ちてしまったとしても、就職や転職活動を行っている本人が悪いわけではなく、単純にその企業との相性が合わなかったというだけのことがほとんどです。

そのため、自分に原因があるから選考に落ちてしまったと考えるのではなく、縁がなかっただけだと考えて次の会社の選考に前向きな姿勢で臨むことが大切です。

 

上手くストレスを発散できない、感情表現が苦手

就職や転職活動中にはやらなければならないことが沢山あるため、多忙になりがちです。

そのためにストレスを感じてしまうのは、当然のことだと言えるでしょう。

このようにして溜まってしまったストレスを上手に発散できない人は、就活うつになりやすいといえます。

また感情表現が苦手な人もストレスを発散することが苦手なため、就活うつになりやすい傾向があります。

 

自己肯定感が低い

自己肯定感が低い人は就職や転職活動を行う際に起こる些細なミスに対しても、自分の能力が低いせいだととらえてしまいやすいという特徴があります。

このような考え方を続けているとそれが癖になってしまい、物事を前向きにとらえることができなくなってしまうため、この点に注意する必要があります。

 

就活うつになりやすい原因

就活うつは、前述したような傾向がある人以外でも就活うつになる原因があればなってしまう可能性がある病気です。

ここでは、就活うつになりやすい原因について解説していきます。

 

一人で就活をしている

コロナ禍にある現在では、就職や転職活動を一人で行うことが多くなっています。

一人で就職や転職活動を行っていると悩み事や不安が出てきても、同じく活動を行っている人たちと情報交換を行ったり、悩みを相談し合ったりといった機会が少なくなったり、時には全くなくなったりすることが考えられます。

一人で就職活動を行う場合に悩みごとや不安が生じたら、家族や友人など相談しやすい人に今の自分の気持ちを聞いてもらうことをおすすめします。

 

自分と他の就活生を比較してしまう

自分の就職や転職活動の進み具合を、他の人と比べてはいけません。

就職や転職活動を行う際には、周囲の優秀な仲間がいくつもの会社から内定をもらったという話を聞いたり、志望する企業の採用情報をネットで調べた際の内定者のエピソードのすごさに驚いてしまうこともあるでしょう。

しかし他の人と自分を比較してしまうと、焦りや自分を卑下してしまう気持ちが生まれてしまいます。

このようなことがないように、就職や転職活動は周りのペースに合わせることなくマイペースで行うようにしましょう。

 

インターンや面接で不採用が続き自信を失ってしまう

就職や転職活動を行う際には、不採用になることは全く珍しいことではありません。

不採用になることが続くと自分の自信を失ってしまいがちですが、実際は就職や転職活動で不採用になる理由は企業と自分の相性が良くなかったというケースがほとんどです。

このことに気付かず自信を失った状態になってしまうと、就活うつになってしまう可能性が高くなります。

 

スケジュールに就活の予定しかない

就職や転職活動のスケジュールしかない生活を送っていると、精神的にも身体的にも疲労が溜まってしまい、就活うつになりやすくなってしまいます。

就職や転職活動の合間に趣味などの時間を作りリフレッシュを図ることで、心身ともに疲労が回復するため、就活うつになる可能性が低くなります。

 

親の期待など周囲からのプレッシャー

親など周囲から過剰なプレッシャーを感じる場合、就職や転職先を早く良い企業に決めなければならないという考えにとらわれてしまうことがあります。

しかし、就職や転職活動を行う最終的な目的は自分に合った企業を見つけ、その企業に長期定着し活躍することです。

そのために絶対に欠かすことができないことは、自分と相性の良い企業と出会うことです。

そのため、周囲のプレッシャーを気にすることはせずに自分が活躍できる企業を見つけるためにじっくりと時間をかけて就職や転職活動を行うことをおすすめします。

就活うつにならないための予防と対策

 

就活うつにならないためには、以下のことに気を付ける必要があります。

また、就活うつになってしまった際に行うべき対策も併記しておきます。

 

生活リズムを崩さない

就活うつかも知れないと感じたら、まず一旦就職や転職活動のペースを緩めて休息する時間を確保するようにしましょう。

この時注意しなければならないのは、就職や転職活動のペースを緩めても生活リズムを崩さないということです。

夜更かしの末、昼夜逆転の生活になってしまうことがないように、しっかりとバランスのとれた食事を食べ、十分な睡眠をとり規則正しい生活を行うようにしましょう。

 

焦りすぎずにマイペースに就活を行う

就職や転職活動を行っている他の仲間と自分とを比較すると、焦りが生じ大きなストレスを感じてしまいます。

他の就職や転職活動を行っている人と自分とを比較することなく、自分のペースで就職や転職活動を行うことが大切です。

また、スケジュールを密にしすぎずリフレッシュする時間をとるようにしましょう。

 

不採用が続いても「相性が悪かった」と気持ちを切り替える

就職や転職活動で選考に通らないといったことは多々ありますが、それは能力不足のためではなく企業との相性が悪いという問題であることがほとんどです。

そのため、不採用をあまり気に病むことなく気持ちを切り替えて次の企業にチャレンジするようにしましょう。

 

周囲へ相談する

就職や転職活動に行き詰る前に、家族や友人などに悩みや不安を相談するようにしましょう。

就職や転職のマッチングのプロであるエージェントを利用するのも、就活うつを避けるための良い方法です。

さまざまな方法を試しても症状が改善しない場合には、心療内科を受診することをおすすめします。

atGPとは

atGPとは、株式会社ゼネラルパートナーズが運営する各種障害者就職および転職支援サービスの総合ブランドです。

20年以上障害者の就職や転職の支援を行ってきた日本の障害者雇用のパイオニアともいえる存在が、このatGPです。

atGP就職や転職に関するサービスは、基本的に無料で受けることができます。

障害や難病を抱える人の将来のビジョンや金銭的な課題も含めて、ひとりひとり異なる不安や悩みに関して専属のエージェントが二人三脚で寄り添い、サポートを行ってくれます。

就活うつになることなく就職や転職をしたいと思った場合には、atGPに相談することを念頭に置いておくことをおすすめします。
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まとめ

ここまで、就活うつになりやすい人やその原因、そして対処法について解説してきました。

就職や転職活動でどのような人がうつになりやすいか、また普通の人でも就活うつになりやすい原因とは何かということがお分かりいただけたと思います。

就活うつは、症状などは普通のうつ病とほとんど変わりがありません。

そのため、対処法は一般的なうつ病とほとんど同じです。

日光に当たったり休息する時間をとったり、また規則正しい生活を心がけるなどの対策をとっても症状の改善が見られない場合には、早めに心療内科を受診するようにしましょう。
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ライター:atGPLABO編集部(監修:戸田重央)

障害者専門の人材紹介として15年以上の経験とノウハウを活かし、障害者の雇用、就労をテーマとした情報発信活動を推進しています。 【監修者:戸田 重央プロフィール】 株式会社ゼネラルパートナーズ 障がい者総合研究所所長。 企業の障害者雇用コンサルタント業務に携わった後、2015年より聴覚障害専門の就労移行支援事業所「いそひと」を開所、初代施設長に。 2018年より障がい者総合研究所所長に就任。新しい障害者雇用・就労の在り方について実践的な研究や情報発信に努めている。 その知見が認められ、国会の参考人招致、新聞へのコメント、最近ではNHKでオリパラ調査で取材を受ける。 聴覚障害関連で雑誌への寄稿、講演会への登壇も多数。

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