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HSPの方には逃げ癖がある?逃げ癖についての解説とその対処法

更新日:2024年04月12日

HSPの方は日々生きづらい思いを抱えている方も少なくないため、現在の状況から逃げ出してしまいたいと考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。逃げ癖がついてしまうから逃げてはいけないと必死に頑張っている方もいらっしゃると思いますが、そのような頑張りを続けることで心身に不調を来たしてしまうことも考えられます。しかし、HSPの方が現在の状況から逃げ出したいと思った場合には、その状況を我慢して生活や仕事を続けるということが正解であるとは言い切れません。ここでは、「逃げる」という行動の意味と逃げることがHSPの方の心身にどのような影響を及ぼすのかということを考えていきましょう。

逃げるということは必ずしも悪いことではない

HSPの方が困難な場面や強いストレス、負担などを感じた場合に「逃げる」という選択をすることは、決して悪いことではありません。

「逃げる」という行為は、誰にでも備わっている自分の心身の安全を守るために欠かすことができない行動なので、「逃げる」という行為は決して悪いことではないのです。

しかし、何もかも投げ出してどのようなシーンであっても逃げてよいという解釈は間違いです。

HSPの方に必要なのは、自分がどのような場面や心理のときに逃げ出したくなるかを理解し、対処法を用意しておくことです。

HSPの方に多い「逃げ癖」の特徴


HPSの方の逃げ癖には、以下のようなものがあります。

 

1.嫌なことや面倒なことは後回しにしたり、投げ出したりする

仕事や家庭生活を送るうえで問題や壁にぶつかったときに、原因を突き止めようと考えることをせずに、「逃げる」という選択肢を取ってしまうことがあります。

この「逃げる」という選択肢がまず頭に浮かんでしまうため、問題解決能力が低く責任感が薄いと周囲の人に思われてしまいます。

 

2.できる限り失敗をしたくないと考えてしまう

失敗することを極度に恐れ、できる限り失敗したくないと考えているHSPの人も多くいらっしゃいます。

このような方は失敗をしないために問題から遠ざかることで、失敗でも成功でもないグレーな状態を作ってしまいます。

また、失敗した場合に自分に非があることを認めることができず、言い訳に終始してしまうこともあります。

 

3.人間関係や仕事を急にリセットしてしまう

HSPの方は疲れを感じやすかったり溜めやすかったりする方が多いため、人間関係や仕事に疲れてしまった際に急に人間関係を切ってしまったり、仕事を辞めてしまったりする傾向があります。

 

4.周囲の注目を集めることを嫌う

仕事で重要なポジションを任されると強いプレッシャーを感じて逃げてしまいたくなったり、人前で話すシーンなどで他の人から注目されたりするなどのことを嫌う方が多くいらっしゃいます。

HSPの方に逃げ癖がつきやすい理由

HSPの方に逃げ癖がつきやすい理由には、以下のようなものがあります。

 

1.些細な事を敏感に感じ取ってしまうため傷つきやすい

HSPの方は周囲のさまざまな刺激に対して敏感であるという特徴があるため、他人の些細な言動や表情に対して傷つくことも少なくありません。

そのような些細な刺激が積み重なることによっていつの間にかプレッシャーや負担が増えてしまい「逃げたい」という気持ちが生まれやすくなります。

 

2.小さなことや細かいことを考えすぎてしまう

細かいミスが気になったり、自分が起こしてしまった小さなミスを長期間引きずってしまいます。

このようなことから失敗に対する不安や恐怖心が大きくなってしまい、なかなか新しいことが始められないことがあります。

 

3.自己肯定感が低くなりやすい

HSPの方は、他人の顔色を気にしたり過去のマイナスな経験を引きずり続けたりする方が多いため、自己肯定感が低くなりがちです。

「自分なんかが何かをやってもどうせうまくいかない」「自分は役に立たない人間だ」といった考えを持ってしまうため、新しいことに挑戦できなかったり問題から逃げてしまったりする傾向があります。

 

4.ストレスを溜めやすい、ストレスに対する耐性が低い

HSPの方は他人の気持ちや周囲の人の目に対して敏感なので、人一倍ストレスを溜めやすい傾向があります。

このようにして溜まってしまったストレスにより「つらい・逃げたい」という思考になりやすい傾向があります。

逃げ癖への対処法

HSPの方の「逃げ癖」への対処法には、以下のような方法があります。

 

1.ストレスへの対処法を見つける

HSPの方は人一倍ストレスを感じやすいため、まず自分がストレスを感じたときにどのように対処すれば良いか、その方法を見つけておくと良いでしょう。

どのようなシーンでストレスを感じるか、ストレスを感じた際にどのような行動を取れば軽減できるかなどの自己分析(自己理解)を深めることも効果的です。

それが分かったら、自分なりのストレスを解消するための方法をみつけ、しっかりと自分を癒す時間を取りましょう。

 

2.目標を下げ、小さな成功体験を積み重ねる

高い目標を掲げすぎると達成できなかった時に「失敗してしまった」と感じ、自己肯定感が下がってしまうため、まずは小さな目標を設定し成功体験を積み重ねていくのも逃げ癖への有効な対処法です。

この方法で成功体験を積み上げていくと自分に自信がつくため、逃げ癖を克服できる可能性が高くなります。

「まずは1か月だけやってみる」など、短い期間を定めて物事に取り組むのも効果的です。

 

3.「逃げる」ではなく「別の道を探す」という思考に切り替える

逃げることを悪いことと捉えてしまうと、逃げてしまう自分に嫌悪感を感じてしまい自己肯定感が下がってしまいます。

このことから、自分を許せないという気持ちになってしまいがちです。

そのため、「逃げる」ではなく「別の道を探す」という思考に切り替えることが大切です。

また、どのような人であっても合わない環境はあるので、毎日辛い思いをして耐えながら過ごすよりも、自分に合った環境を見つけてそこで過ごすことで、ストレスを軽減することができます。

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自分に合う環境や仕事の見つけ方

HSPの方が自分に合った環境や仕事を見つける際に重要なことは、まず自分の特性を理解することが大切です。

自分が得意とすることや苦手なことどのようなシーンでストレスを溜めやすいかどのような時に幸せを感じるかなど、自分の特性への理解を自分で深めていくことで、ストレスへの対処がしやすくなり、自分に合う環境も探しやすくなるでしょう。

この方法で自分を理解するためには、自分一人ではなく家族や友人、信頼できる人に相談することもおすすめの方法です。

また、HSPの方には独自の強みもあります。

それは「共感力が高く、感受性が豊かである」「ひとつひとつの事を丁寧に行う一方で、探求心も持っている」ということです。

そのようなHSPの方独自の特徴を活かすことができる仕事には、カウンセラーや事務マーケターやデザイナーなどがあります。

まとめ

ここまでHSPの方には逃げ癖がある方が多くいらっしゃいますが、その逃げ癖に対して正しく対処することの重要性について解説してきました。

このような対処法を身に着けることで、HSPの方が人一倍感じやすいストレスを軽減したり溜めたりせずに済むようになり、結果として逃げ癖を解消できる可能性が高くなります。

HSPの方の逃げ癖は、ストレスを感じやすいというHSPの方特有の傾向と深い関係があるため、ストレスが少ない環境で生活したり仕事をしたりすることで、逃げ癖をなくすことができるでしょう。

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ライター:atGPLABO編集部(監修:戸田重央)

障害者専門の人材紹介として15年以上の経験とノウハウを活かし、障害者の雇用、就労をテーマとした情報発信活動を推進しています。 【監修者:戸田 重央プロフィール】 株式会社ゼネラルパートナーズ 障がい者総合研究所所長。 企業の障害者雇用コンサルタント業務に携わった後、2015年より聴覚障害専門の就労移行支援事業所「いそひと」を開所、初代施設長に。 2018年より障がい者総合研究所所長に就任。新しい障害者雇用・就労の在り方について実践的な研究や情報発信に努めている。 その知見が認められ、国会の参考人招致、新聞へのコメント、最近ではNHKでオリパラ調査で取材を受ける。 聴覚障害関連で雑誌への寄稿、講演会への登壇も多数。

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