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HSPは治る?対処法を知っておくことで日常生活の不便を減らそう

更新日:2024年03月15日

HSPの方の中には、HSPの特徴ゆえに日常生活に不便を感じている方も少なくないでしょう。そのような日常の不便は、適切な対処法を知ることでそのような不便を無くしたり軽減させたりすることができます。正しい対処法を知ることでHSPの方がスムーズに送ることができるので、ここではその対処法について詳しく解説していきます。
 

HSPとは

HSPとは、「Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)」の頭文字を取ったものです。

生まれつき「非常に繊細な人」「非常に感受性が強く、敏感な気質を持った人」のことをいい、精神的な疾患として診断されるものではありません。

一般の人には大したことがない事柄であっても、HSPの方は大きな事としてとらえてしまう気質を持っているため、周囲の人からの共感を得ることが難しく、身の周りに起こるさまざまな刺激に対して非常に敏感に反応してしまうため、「生きづらさ」を感じやすいという特徴があります。

HSPの方によく見られる特性

HSPの方によく見られる特性には、以下のようなものがあります。

 

考え方が複雑で、深く処理をする

調べ物などを始めると深く掘り下げるため、知識量が豊富な方が多くを占めます。

また、このように調べ物などの作業を行う際には、丁寧かつ慎重に物事や作業を進める方がほとんどです。

 

過剰に刺激を受けやすい、敏感で疲れやすい

HSPの方の中には、人混みや大きな音を過剰な刺激と感じてしまうため、苦手とする方も少なくありません。

また、人の些細な言葉や言動、表情などに対しても敏感に反応してしまうためそのような事柄に傷ついてしまい、忘れることができません。

さらに一般の方にとっては些細なことであっても過剰に思われるほど驚いてしまい、ショックを受けてしまいます。

 

共感力が強く、感受性が豊か

他の人が怒られている場面を目にしたときに自分が怒られているように感じてしまい、ネガティブな感情になったり傷ついたりします。

また、良くも悪くも他人の表情をうかがうことが多いため、他人のちょっとした仕草や声、表情などから、相手の機嫌を察することができます。

 

些細な刺激を察知する、あらゆる感覚が鋭い

HSPの方の中には、些細な刺激が気になったり感覚がするどい方もいらっしゃいます。

たとえば、強い光や日光のまぶしさが苦手であったり、冷蔵庫などの機械音や時計の「チクタク」という秒針の音などが気になってしまうため、物事に集中できないということもあります。

また、カフェインや添加物に敏感に反応したり、肌着のタグや素材が我慢できないほど気になることもあります。

HSPは治療できる?

HSPは、あくまでその人が生まれ持った気質(特性)であり、病気や障害ではないため精神科や心療内科での治療の対象ではありません。

そのため、治療法を探すのではなくそれぞれの特性に応じた対策を取りながらうまく付き合っていくことが重要になります。

HSPの方は感覚過敏(音や光など周囲の刺激に敏感に反応してしまう)という特徴を伴うことが多いため、発達障害と混同されることもあります。

しかし、発達障害は脳機能の障害によるものなので、HSPとは異なります。

 

 

HSPの方が抱えやすい困りごと

HSPの方は、その特性ゆえにさまざまな困りごとを抱えているケースが多く見られます。

例えばその困りごとの中には、人混みの中にいると周囲の人の会話や雰囲気、音やにおいなどの刺激を強く受け取ってしまい気分が悪くなったり疲れてしまうなどといったことです。

その他の困りごととしては、相手の些細な言動や行動を大事として受け止める傾向があるので「自分は嫌われているかも」と思い、そのことが頭から離れなくなってしまうこともあります。

また、いろいろなことを考えてしまうため疲れてしまったり、周囲の人の感情に影響されやすいため怒りや悲しみなどのネガティブな感情を自分の物のように感じてしまったりということもあります。

HSP特性の対処法

HSP特性の対処法には、以下のようなものがあります。

 

まずは自分の特性を理解する

自分がどんなことや物に敏感なのか、どんな特性があるのか自己理解を深めることが大切です。

そのためには、ストレスを感じた時や疲れを感じたときはどのような場面だったかを、ノートに書き残しておくのがおすすめです。

また、HSPの方は相手の様子や外部要因に注意が向きやすい傾向があるため、自分がどのような物事に敏感なのかを知っておくことで、感情のコントロールがしやすくなります。

 

刺激を受けやすい人や物事と距離をとる

自分の特性を理解すると、どのような人や物事に過敏に反応してしまうのかがわかります。

そのような過敏な反応により、ストレスを感じる人や物事となるべく距離をとることも大切です。

 

心をリセットする方法を見つける

自己流でもよいので自分で自分の心をリセットする方法を用意しておくことで、マイナスな思考や感情をリセットし、平常時の状態に戻すことができます。

また、自分がリラックスできる環境を見つけておくことも大切です。

 

自分に合った仕事を見つける

HSPの方はその特性上、仕事が長く続かなかったり、仕事のストレスを強く感じてしまったりなどの悩みを抱えている方も少なくありません。

そのような場合は、自分の特性と仕事が合っていないことが考えられます。

HSPの方はその特性により、仕事内容や働き方、職場での人間関係で働きやすさが大きく左右されます。

そのため業界や業種に注目して仕事を探すのではなく、職種や働き方に注目して仕事を探すと良いでしょう。

転職サイトや転職エージェントを活用することで、仕事の選択肢が広がります。

そのような場合、HSPは障害ではありませんが独特の特性を持っているため、障害者専門の転職サイトやエージェントを活用するのも良い方法です。
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まとめ

ここまで、HSPは治るのかといったことやその対処法などについて解説してきました。

結論をいうとHSPは病気や障害ではないため、治療の対象ではありません。

しかし、HSPの方が自分の特性を理解しきちんとした対処法を知ることで、日常生活で感じる困りごとを軽減することができます。

また、HSPの方はその特性ゆえに仕事を長く続けられないという方もいらっしゃいます。

そのような際には、一般の転職サイトや転職エージェントを利用する以外にも、障害者雇用に特化した転職エージェントを利用することで、HSPの特性に合った仕事を見つけることができるでしょう。

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ライター:atGPLABO編集部(監修:戸田重央)

障害者専門の人材紹介として15年以上の経験とノウハウを活かし、障害者の雇用、就労をテーマとした情報発信活動を推進しています。 【監修者:戸田 重央プロフィール】 株式会社ゼネラルパートナーズ 障がい者総合研究所所長。 企業の障害者雇用コンサルタント業務に携わった後、2015年より聴覚障害専門の就労移行支援事業所「いそひと」を開所、初代施設長に。 2018年より障がい者総合研究所所長に就任。新しい障害者雇用・就労の在り方について実践的な研究や情報発信に努めている。 その知見が認められ、国会の参考人招致、新聞へのコメント、最近ではNHKでオリパラ調査で取材を受ける。 聴覚障害関連で雑誌への寄稿、講演会への登壇も多数。

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