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特例子会社の志望動機の書き方と面接時の伝え方

更新日:2025年03月13日

履歴書や面接試験で、志望動機の内容はとても重要です。一般企業に応募する際の志望動機の書き方や面接での伝え方に関しては、ポイントや例文を紹介している書籍やサイトはたくさんあります。しかし、特例子会社に応募する際には、どのような志望動機にしたら良いのか、わからないといった方が多いのではないでしょうか。そこで本記事では、特例子会社に応募する際の志望動機の書き方や面接での伝え方のポイント、志望動機の例文などについて詳しく紹介します。 atGPエージェント

特例子会社とは

「特例子会社」とは、事業主が障害者の雇用の促進および安定を図るために設立した、特別の配慮をする子会社のことです。

 

一定の要件を満たす場合には、特例として子会社で雇用されている障害者を親会社に雇用されているものとみなして、実雇用率を算定できます。また、特例子会社を持つ親会社は、関係する子会社も含めて企業グループとして実雇用率の算定が可能です。

 

特例子会社のメリット

特例子会社は、事業主と障害者それぞれに次のようなメリットがあります。

 

・事業主のメリット

①障害の特性に配慮した仕事の確保や職場環境の整備ができ、障害者の能力を引き出すことができる。

② 職場定着率が高くなり生産性の向上が期待できる。

③ 障害者を受け入れる際に必要な設備投資を集中できる。

④ 障害特性に応じた合理的配慮を踏まえた労働環境や勤務条件の調整が可能になる。

 

・障害者のメリット

①雇用機会の拡大が期待できる。

②配慮された職場環境の中で働くことができる。

特例子会社の志望動機の書き方

「志望動機」とは、応募する企業で働きたいと思った理由のことです。企業は、志望動機の内容によって自社への志望度や自社にマッチしているのかなどを確認します。

 

志望動機がはっきりとしていない場合には、「数ある求人の中からとりあえず応募しただけ」「真剣に仕事をしたいと思っていない」「採用してもすぐ辞めてしまうかもしれない」など思われてしまいます。逆に志望動機が明確であれば、「高いモチベーションを持って仕事に取り組んでくれる」だろうと企業は判断できます。

 

このように志望動機はとても重要です。特例子会社に応募する際の志望動機を考える際には、次のポイントをおさえておきましょう。

 

①その会社を選んだ理由

「なぜその企業で働きたいと思ったのか」「なぜその会社を選んだのか」の理由を明確にしましょう。企業研究を行って、企業理念や詳しい事業内容、社風、職種、働き方などを調べて企業の特徴を知ることで、応募先企業が本当に自分に合っているのかが分かり、入社後のミスマッチを防ぐことができます。

 

企業研究によって、企業がどのような人材を求めているのかが分かれば、企業によって魅力的な自己アピールをすることができます。

 

②入社後にどのような仕事をしたいか

「入社後にどのような仕事をしたいのか」も企業が確認したい内容です。その理由は次の4つです。

このように企業は、志望動機から「その会社を選んだ理由」や「入社後にどのような仕事をしたいのか」を知りたいと思っています。志望動機を考える際には、この2つのポイントを意識しましょう。

 

③これまでの経験やスキル

企業が選考の際に最も重視しているのは、「自社が求める人材像と応募者がマッチしているか」です。志望動機では、入社したら企業にどのような貢献ができるかをアピールしましょう。

 

応募する職種に関する経験がある場合には、その経験やスキルを活かしてどのような仕事ができるのかを具体的に伝えます。また、経験やスキルがない場合には、これから習得する意欲があることを伝えると良いでしょう。

 

企業がどのような人材を採用したいのかを理解するには、事前に企業研究をしっかりと行うことが重要です。

特例子会社の面接で志望動機を伝えるときのポイント

特例子会社であっても、面接で志望動機を伝える際のポイントは一般企業と同じです。面接官にしっかりとアピールするためにも、次のポイントをおさえておきましょう。

 

①結論から話す

志望動機を面接官にわかりやすく伝えるには、まず結論から先に話すことが重要です。結論を先に伝えないまま、話を進めてしまうと回りくどくなり、魅力的な志望動機になりません。

 

そのため「私は、〇〇〇の理由で御社を志望しています」というように、結論を話してから、結論に至った背景やきっかけなどを具体的に説明していきます。

 

②長くならないように簡潔に話す

アピールしたい気持ちが強すぎて長々と話してしまうと、何が言いたいのかわかりにくくなって逆効果です。そのため、志望動機は話す際には1〜3分程度にまとめるようにしましょう。履歴書に志望動機を記入する際は、指定がなければ200〜400文字程度が目安です。

 

③話し方や話すスピード、姿勢、表情も意識する

面接では、話し方や話すスピードも重要です。面接官にしっかりと伝わる様に、大きな声でゆっくりと話すようにしましょう。また面接官は応募者の姿勢や表情もチェックしています。志望動機を伝える時に限らず、面接では以下のポイントを意識しましょう。

 

・小さすぎず大きすぎず適度な声量で話す

・聞きやすいスピードではっきりと話す

・面接官の目を見て話す

・話す内容に応じて身振り手振りもつける

・できるだけ柔らかい表情を意識する

・背筋を伸ばして座る

 

④応募書類と面接の内容を変えない

面接官は、事前に履歴書などの応募書類を確認した上で、面接に臨んでいます。応募書類に記載された志望動機と、面接で話した志望動機の内容が大きく違うことがあれば、面接官は何を信じてよいのか、わからなくなってしまいます。

 

志望動機に一貫性がなければ、マイナスの印象を持たれてしまう可能性があります。応募書類を書いた後には、必ずコピーを取って面接前に何を書いたか確認しましょう。文字数の制限があって応募書類に書ききれなかった内容は、面接のときに補足して伝えるようにします。

 

ここまでは、一般企業と特例子会社に共通する面接で志望動機を伝えるポイントですが、次は特例子会社の面接で志望動機を伝える際に注意したい内容です。

 

⑤自身の障害について十分に理解する

特例子会社である企業が、障害者の能力を十分に引き出すことができる仕事を確保したり、職場環境の整備を行うには、応募者の障害について知る必要があります。

 

志望動機では、自身の障害の特性を伝えた上で、「障害があってもこのような仕事は問題なくできる」や「配慮を受けることでこの範囲までの仕事ができる」などを伝えましょう。

特例子会社に応募する際の志望動機例文

ここでは、特例子会社に応募する際の志望動機の書き方について、経験者と未経験者に分けて例文で紹介します。

 

事務職

軽作業や工場内作業

エンジニア

デザイナー

就労移行支援でスキルを身につけてから就職する

前章では、特例子会社に応募する際の志望動機例文を経験者と未経験に分けて紹介しました。職種によっては未経験でも、応募可能な求人もありますが、経験者やスキルがある人を求めているケースも少なくありません。

 

未経験でなかなか採用されない、または今のスキルでは働く自信が無いないという場合には、就労移行支援に通所する方法もあります。就労移行支援は、障害のある方や難病の方に就労に向けたトレーニングを行い、働くために必要な知識やスキルを習得し、就職後も職場に定着できるようサポートをする障害福祉サービスです。

 

「atGP(アットジーピー)ジョブトレ」は、5つの障害に特化したコース制の就労移行支援サービスです。障害別のコース制なので、障害と上手く付き合いながら「働き続ける」ためのスキルが身につきます。またITやWEBのスキルを身につけたい方には、「atGPショブトレIT・WEB」もあります。

まとめ

特例子会社に応募する際の志望動機も、気を付けるべきポイントは一般企業と同じで、「なぜその企業でなければならないのか」「企業にどのような貢献ができるか」「入社後にどのような仕事をしたいか」を分かりやすく伝えることです。

 

本記事では、志望動機の例文を紹介しました。しかし、例文をそのまま流用するだけでは、面接官にあなたの入社したいという思いは上手く伝わりません。自分の言葉で伝えることが最も重要です。

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ライター:atGPLABO編集部(監修:戸田重央)

障害者専門の人材紹介として15年以上の経験とノウハウを活かし、障害者の雇用、就労をテーマとした情報発信活動を推進しています。 【監修者:戸田 重央プロフィール】 株式会社ゼネラルパートナーズ 障がい者総合研究所所長。 企業の障害者雇用コンサルタント業務に携わった後、2015年より聴覚障害専門の就労移行支援事業所「いそひと」を開所、初代施設長に。 2018年より障がい者総合研究所所長に就任。新しい障害者雇用・就労の在り方について実践的な研究や情報発信に努めている。 その知見が認められ、国会の参考人招致、新聞へのコメント、最近ではNHKでオリパラ調査で取材を受ける。 聴覚障害関連で雑誌への寄稿、講演会への登壇も多数。

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