障害者採用で気を付けたい!就職・転職活動時の基礎的なマナー
更新日:2020年07月29日
皆さんこんにちは。今回は就職・転職活動のマナーをテーマにご紹介させて頂きます。意識しないと、つい疎かになってしまうのがマナーです。マナーは何も面接時間に限ったことではありません。身だしなみから、面接会場の受付での振る舞い、入室の際の所作、退室して面接会場を出るまでの立ち居振る舞いまでが、応募者の印象に繋がります。採用担当者に全て見られているという前提で、今一度ご自身の振る舞いを見直してみましょう!
目次
身だしなみ
まず気を付けたいのは、面接を受ける際の身だしなみです。
面接を受ける会社や業界によって、求められる服装や髪型、メイクは異なってきます。
個性を表現することも大切ですが、まずは清潔感のあるシンプルな身だしなみを心掛けて、その会社に相応しい人材であることを印象付けましょう。
■男性の身だしなみ
基本的には、紺またはグレーのスーツを着るのが好ましいです。
またデザイン以上に、身体にフィットしたスーツを着ていることが、きちんとした人物だというイメージを与えます。スーツが小さすぎて寸足らずだとみっともないですし、逆にスーツが大きすぎて肩が落ちていても、だらしない印象につながってしまいます。
またスラックスの腰履きなどをしないよう、しっかりとベルトを締め、清潔感のある服装を意識しましょう。
Yシャツについては、奇抜な色を選ぶと着こなしが難しくなるので、白か水色あたりのシャツを選択するのが無難です。
ネクタイは奇抜なものでなければ、好みの柄で構いません。ただ、長さのバランスを間違えないように、ベルトのバックルにかかる程度の位置で締めましょう。ネクタイが長過ぎてぶらぶらしていると、面接官の人も気になってしまいます。
髪型については、面接する会社の業界、業種、社風に合わせて決めましょう。
原則として過度なカラーリングは好ましくありません。寝ぐせが付いていたらしっかりと直し、軽く整髪料等を付けて、清潔感のある髪型を心がけましょう。
整髪料を付け過ぎてしまうと、ベトベトして不快な印象を与えることがあるので、付け過ぎないように気を付けましょう。
ひげは一般的な企業の面接であれば、剃っておけば間違いありません。
ただ業界や社風によっては、ひげが生えていても問題ない場合もあるので、受ける会社に合わせて剃るかどうかを決めましょう。
■女性の身だしなみ
女性の服装は、男性の服装よりも自由度が広いです。
原則として、清潔感や機能性、調和性といった点を意識して、コーディネートをできていれば問題ありません。
普段の仕事着と比較して、ややかしこまった身なりくらいが、面接ではちょうど良いと言えます。
髪形についても、軽くカラーリングをすることは、男性ほど厳しくはありません。
ただあまり明るすぎる髪型や、奇抜な髪型は避けましょう。
顔にかかるようなスタイリングは控え、表情が見えるように、おでこや顔を気持ち出すような髪型のセッティングをしてください。
■男女共通の身だしなみ
ネックレスやポケットチーフなど、結婚式で身に着けるようなアクセサリーの類も、面接の場では控えたほうが無難です。
また面接室は狭いことも多いので、皆さんの想定している以上に、身体の匂いには気を付けましょう。
不潔な匂いを防ぐことはもちろんですが、香水のつけすぎも逆効果となります。
制汗スプレーなどをつける際も、無香料など、匂いのきつくないものを選びましょう。
受付時のマナー
面接の際、まず気を付けなければならないのは、遅刻をしないことです。
特に初めて行く場所の場合には、道に迷う可能性も考慮して、時間に余裕をもって面接会場に向かいましょう。
しかし家を早く出たからといって、面接会場にあまりにも早く入り過ぎてしまうと、マナー違反となります。
面接を受ける会社に早くに到着した場合には、近くのカフェに入るなど、少し時間をつぶしてから面接会場に入りましょう。目安としては、集合時間の5~10分前には受付を完了しているのが理想的です。
ただし、面接室がビルの上層階にあったり、出社・帰社やランチタイムでエレベーターが混雑している時、車いすで移動に時間がかかるなどの状況下では、多少早く受付に着いてしまっても構いませんので、遅刻しないことの方を優先しましょう。
また障害者採用の面接であることが、事前に企業内で受付担当者まで共有されている場合は、こちらから配慮を申し入れなくても、必要なフォローをしてくれることがあります。
しかしそうでない場合や、少しでも不安がある場合には、受付で必要な配慮について申し入れをしましょう。
例えば聴覚障害であれば、受付の際に口頭で呼び出されても聞こえない、あるいは聞こえにくいことがあると思います。
その場合には、受付で聴覚障害があることを伝え、呼び出しの際には肩を叩いてもらう、もしくは近くまで来てから声掛けをしてもらうなど、具体的にしてほしいことを伝えましょう。
企業側も、障害者採用に慣れていなかったり、社内での情報共有が十分にできていない可能性があります。遠慮する必要はありませんので、少しでも不安があれば配慮をお願いしましょう。
入室の際のマナー
受付で名前を呼び出されたら、いよいよ面接の始まりです。
面接室に入室する際、既に中に面接官がいる場合、いきなり扉を開けてしまうのはマナー違反です。
まずはノックを3回して、どうぞと言われてから入室しましょう。入室の際には、「失礼します」の一言を添えてから入室して下さい。
また入室の際にも配慮が必要であれば、事前に申し入れをしましょう。
例えば以下のようなケースが考えられるかと思います。
・聴覚障害があり、耳が聞こえない、もしくは聞こえづらい。
・視覚障害があり、部屋の構造を把握するのに時間がかかるため、スムーズに入室ができない。
・車いすを使用しており、ドアノブに手が届かないため、入室に際して補助が必要。
・上肢障害があり、ドアノブが上手く回せない。
もし面接官よりも先に面接室に通され、中で待っているように言われた際には、立って待つのがマナーです。
もちろん足が不自由な方など、何らかの理由で立って待つことが難しい場合は、この限りではありません。
「お掛けになってお待ちください」と言われたら、原則として入口に近い下座の席に座って待ちます。
面接官が入室したら、立ち上がってご挨拶をしてください。
退室時のマナー
無事に面接を終えたら、「本日は貴重なお時間を頂きありがとうございました」などと、面接の機会を頂いたことについて、一言お礼をしてください。
その後忘れ物などをしないように慌てずに、かつスムーズに退室の準備を済ませましょう。
企業によっては、面接官がエレベーターや会社の出入り口までお見送りをしてくれるケースもあります。
エレベーター前までお見送りをしてもらった際には、扉が閉まるまで頭を下げてお礼をしましょう。
会社の出入り口までお見送りをしてもらった場合には、別れ際に御礼を伝え、また会社を出た後に振り返って再度一礼をしましょう。
まとめ
以上、身だしなみと、受付・入室・退室の際の基礎的なマナーについて、ご紹介させて頂きました。
面接当日になって、これらのポイントを意識しながら実践することは、なかなか難しいことだと思います。
事前に頭の中でイメージしたり、予行練習を行うことで、意識しなくてもスムーズに実践できるように備えておきましょう。
また障害者採用では、企業の採用担当者も、それぞれの応募者の方にどのような配慮やフォローをしたら良いかが、十分に分かっておらず、手探り状態のことも多いと思います。
企業側もどんな配慮をして欲しいか、事前に伝えて欲しいと望んでいると思いますので、遠慮せずに要望を伝えていきましょう。
マナーをきちんと実践することで、相手に気遣いや感謝の気持ちが伝わります!