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様々な雇用形態と、自分らしい働き方を選択する基準とは

更新日:2024年06月17日

就職先を選択する時、まず一番最初に考えることはどのようなことでしょうか。正社員での募集を優先させて選ぶ方もいれば、自分のライフスタイルに合わせてアルバイトや在宅ワークを考える方もいます。何を重要視するかは、自分が何を優先させるかということによって変わってきます。では、今社会ではどのような雇用形態があるのでしょうか?今回は、様々な雇用形態の種類と、自分に合った働き方をするためにどんなことを考える必要があるのかをご紹介していきたいと思います。

雇用形態の種類

働き方の種類は、大きく分類して正規雇用非正規雇用の二つに分類することが出来ます。

 

まず正規雇用とは、就職した後は期間を定めることなくその職種の定年まで働くことの出来る雇用形態のことを指します。

正社員や、一般的な正社員と比較して労働時間の短い短時間正社員がこちらに含まれます。ある程度安定した収入を得ることができ、年に数回ボーナスも支給されます。

 

対して非正規雇用は、契約に合わせた就業期間や時間内で働く雇用形態です。ひとえに非正規雇用と言っても様々な種類が存在しますので、自分の都合に合わせて働き方を選択することが出来ます。

 

正規雇用と非正規雇用はそれぞれメリットが異なりますので、自分のライフスタイルに合わせて雇用形態を選択していくと良いでしょう。

 

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様々な働き方

様々な働き方の画像

正規雇用と非正規雇用は、それぞれメリットとデメリットが存在します。

 

正規雇用の最大のメリットは、安定している金銭面と充実している福利厚生でしょう。

勤続年数が上がるにつれて昇給の可能性が広がり、また職種によっては役職が上がり様々な仕事に関わることが出来るようになります。

 

対して正規雇用でのデメリットは、自分の希望通りの休みが取りづらい、役職によっては責任が重くなっていくという点が挙げられます。

会社の状況によっては長期休暇を取得するのが難しい場合もあるでしょう。また、自分の仕事の進行具合では残業が発生する場合も考えられます。職場での地位が上がれば上がる程、その責任は大きくなっていくこともきちんと自覚しておかなくてはいけません。

 

対して非正規雇用のメリットは、自分の都合や希望を優先することが出来るという点です。

労働時間や労働期間を自分で決めていくことで、プライベートも充実させることが出来ます。

 

対してデメリットは、正規雇用の職員と比較した場合、賃金が低い場合があるということ、また企業側の影響を受けやすく雇用が不安定という部分です。

しかしこの非正規雇用は多様な働き方があり、その中から自分自身で選択することが出来るという点も強みの一つです。

 

例えば派遣労働者という働き方は、働く側が派遣会社と契約を結び派遣先で就業するというものです。

自分の働く期間や時間を、あらかじめ指定して仕事を探す事が出来ます。最初に提示した条件の元に仕事を探してくれるので、ある程度自由に働く事が出来ると言えるでしょう。

 

同じように最初から決められた期間内で働く雇用形態の中には、契約社員(有期労働契約)というものもあります。

企業側と最初に定めた契約期間の中で就業しますので、色々な職種を経験してみたい方や自分のライフプランが確立している方にとってはメリットとなる働き方です。

契約の最長は3年となり、一つの職場に囚われることがありませんので様々なスキルの習得や経験を積むことが出来ます。また、場合によっては複数の企業と雇用契約を結び働くことが出来ますので、ダブルワークも可能になります。

 

その他、労働時間が短いパートタイムというものもあります。

パートタイムも自分の都合に合わせて時間を選択する事が出来るので、子どもがいる主婦の方や学生に多い雇用形態です。

正社員に比べ求人数も多く、また採用率も高いのがメリットと言えます。

 

上記のような雇用形態とは少し異なる働き方として、業務委託という雇用形態もあります。

この業務委託契約を結んでいる方は、クライアント先から注文を受け、納品が問題なく完了した後に報酬を受け取ることが出来ます。

自分のスキルや頑張り次第で高い報酬を受け取ることが出来るという点と、自分自身でスケジュールを立てて働く事が出来るというメリットがあります。

しかし、基本的には事業主として扱われるために労働法の保護を受けることは出来ませんので注意が必要です。

しかし、企業側から働く場所の指定や勤務時間の指定がある場合においては、保護を受ける事が可能な事もありますので、もし該当する可能性がある時は労働基準監督署に確認をする必要があります。

 

前述のような労働者が就業先で勤務する形態ではなく、在宅で仕事をする事が出来る家内労働者という選択もあります。

この家内労働者は、委託を受けた会社から製品の部品などを提供され、完成品を納品することで工賃を受け取る事ができます。

 

また、WebデザインやWebライターなどパソコンやネット環境が揃っていれば仕事をする事が出来る在宅ワーカーという選択肢もあります。

 

それぞれメリットもあり当然デメリットも存在しますが、まずはそれぞれの働き方をきちんと理解し、自分の希望やライフスタイルに合わせて選択していく事が大切だと言えます。

就職先を探す前に

就職先を探す前に、まずは自分自身がどのような働き方をしたいのかをきちんと決めておくことが重要です。

 

時間に余裕が欲しい方は、パートタイムを選択した方が休みや自分の時間がある程度確保出来るでしょう。

反対に、金銭面が安定している正社員での就職を目指している方も多いかと思います。

自分の希望する働き方が確認できた後は、実際に希望する職種で働く事が出来るのか自己分析してみることも大切です。

 

例えば、仕事でパソコンを使用する場合はある程度のパソコンスキルが求められます。

接客業の場合は接遇・マナーが必要とされ、専門職の場合は資格が必須の職場もあるでしょう。

初めて就職活動をする方は、履歴書の書き方から面接の受け方を学ぶところからのスタートになります。

 

今、障害者雇用は年々増えていて選択肢も広がりましたが、自分に正社員は務まるのだろうか、どんなことに注意すべきなのだろうかなど不安に思っている方もいるかと思います。しかし、その不安で自信を無くしてしまう必要はありません。

 

就業が不安な方のための福祉サービスとして、「就労移行支援事業所」というものがあります。

この就労移行支援事業所とは、一般企業に就職を希望する障害者の方をお手伝いする、障害者総合福祉法に定められた福祉サービスの一つです。

このようなサービスを利用し、まず必要な力をつけて就職活動に挑むという手段も有効です。

正社員以外の働き方

正社員以外の働き方の画像

自分は正社員以外での雇用形態は望んでいない、そう思う方も多いでしょう。

 

確かに、正社員は安定した収入を得ることができ、基本的には定年まで働くことが出来るというメリットがあります。

しかし、実際に就職した後に思ったより休みを取得することが出来ない、残業が多く休みに影響が出てしまう、任されている仕事の責任が多いなど、仕事に置ける負担が大きくなってしまう場合があります。

 

そのような時は、正社員以外の雇用形態に目を向けてみてはいかがでしょうか。

 

パートタイムや派遣社員での勤務からのスタートだとしても、正社員で登用される機会も少なくありません。

まずは自分の無理のない範囲で勤務し、長く働くことが出来るようであれば正社員での勤務を目指すという方法もあります。

 

正社員での勤務に囚われる必要はありません。今は労働者が、自分の雇用形態を選択出来る時代です。

 

まずはそれぞれの雇用形態をしっかりと理解し、自分らしい働き方が出来る職場を選んでいきましょう。

atGPエージェント

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ライター:atGPLABO編集部(監修:戸田重央)

障害者専門の人材紹介として15年以上の経験とノウハウを活かし、障害者の雇用、就労をテーマとした情報発信活動を推進しています。 【監修者:戸田 重央プロフィール】 株式会社ゼネラルパートナーズ 障がい者総合研究所所長。 企業の障害者雇用コンサルタント業務に携わった後、2015年より聴覚障害専門の就労移行支援事業所「いそひと」を開所、初代施設長に。 2018年より障がい者総合研究所所長に就任。新しい障害者雇用・就労の在り方について実践的な研究や情報発信に努めている。 その知見が認められ、国会の参考人招致、新聞へのコメント、最近ではNHKでオリパラ調査で取材を受ける。 聴覚障害関連で雑誌への寄稿、講演会への登壇も多数。

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