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うつ病で休職…時短勤務で復職・転職できる? メリットとデメリットは?

更新日:2023年03月10日

うつ病を患い休職していたり、負担が少ない仕事に転職をお考えの方の中には、時短勤務から復職や転職先の仕事を始める方もいらっしゃいます。このような方々が時短勤務を行う場合にはどのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。また、「そもそも時短勤務って何?」という方もおられると思います。ここでは時短勤務のメリットとデメリットと合わせて、時短勤務とはどのような働き方なのかといったことや、時短勤務中に勤務できる時間を増やしていくためにしておくべきことについて解説していきます。

時短勤務とは

時短勤務とは、一般の就業時間よりも短い時間に調整して勤務を行うことをいいます。ここでは、時短勤務についての詳しい解説と、障害者雇用の場合にはどの程度の勤務時間が必要なのかについて解説していきます。

 

時短勤務(短時間勤務制度)

2009年の育児・介護休業法の改正によって、各企業には育児や介護のための時短勤務制度の導入が義務付けられました。

しかし、病気や怪我などを理由とした時短勤務は義務化されていないため、企業によってその制度の有無や内容は異なります。

時短勤務とは、企業側が定めた1日の勤務時間よりも短い時間で働く勤務形態のことをいいます。

働く時間は半日だけの場合もあれば、決められた勤務時間より数時間短い時間勤務を行うなど、各企業の時短勤務に関する規則や、本人の病状などによって決められます。

出勤や退勤時間の変更、フレックスタイム制での勤務などが時短勤務の典型例となりますが、現在多くの企業で行われている時短勤務は、8時間から7時間半の勤務時間を6時間に変更するというものが一般的です。

 

障害者雇用では週に20~30時間以上の勤務が必要

うつ病の方が障害者雇用枠で働いている場合にも時短勤務で働くことは可能ですが、その場合には週に20時間から30時間以上勤務しないと、企業が障害者雇用を行っているとカウントされません。

そのため、うつ病を含めた精神障害者の方が企業で障害者雇用枠で働くためには、一週間に20時間から30時間働く必要があります。

うつ病で時短勤務をすることは可能なのか

うつ病で時短勤務を行うことは可能なのでしょうか。

ここでは、復職をする場合と、就職や転職をする場合に分けて解説していきます。

 

復職する場合

時短勤務制度はほとんどの企業で定められていますが、その制度の内容は企業によってさまざまなので、一日に何時間以上働く必要があるのか、どれぐらいの期間時短勤務で働くことができるのかなどといったことを企業側に確認してみましょう。

企業によっては時短勤務で復職する前に、「リハビリ勤務(慣らし出勤)」を行うという制度を設けてスムーズに復職できるよう配慮を行ってくれる企業もあります。

このリハビリ勤務(慣らし出勤)を行うことで、うつ病の再発率を低く抑えることができます。

また、復職のタイミングについては自分一人で判断してはいけません。

まずは主治医に相談し、許可が出たのちに企業側と相談して復職の時期を決めるようにしましょう。

 

就職や転職を希望する場合

就職や転職を行う際に時短勤務を希望する場合には、まず時短勤務が可能な求人を探す必要があります。

就職や転職を希望しているけれど、フルタイムで働いた場合に体力や集中力が持つか心配という方もいらっしゃると思います。そのような方は、障害者枠での求人を探すことをおすすめします。

 

障害者雇用枠で就職や転職を行った場合には、障害のある方が働きやすい環境を整えるために企業側に配慮を求めることができ、この配慮の中に勤務時間の調整も含まれます。

体力や集中力に自信がない方でも、障害者枠で就職や転職を行うことで時短勤務を行うことが可能なケースもあり、徐々に勤務時間を増やしていくことも可能になります。

 

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時短勤務のメリットとデメリット

時短勤務には、メリットとデメリットがあります。

ここでは、そのメリットとデメリットについて解説していきます。

 

メリット

時短勤務で働く一番のメリットは、体力や集中力の継続に自信がなくても働きやすいというものです。

勤務時間が長くなればなるほど体力も集中力も消耗し、休職中に回復したうつ病が再発してしまうおそれもあります。しかし、時短勤務を行うことで精神的にも体力的にも余裕を持った働き方ができます。

また、復職や就職・転職をした場合に時短勤務を選択すると、業務内容や業務量の負担が少ない仕事から始めることができるため、復職後に大きなプレッシャーを感じることも少ないでしょう。

このように短い時間に負担の軽い業務を行うことで、心身を徐々に仕事に慣らしていきいずれは通常の業務を行うことができるようになるでしょう。

また、時短勤務の場合には平日に通院する時間を確保することができるため、平日の終業後に通院して休日はゆっくり休み、体力を回復させることが可能になります。

 

デメリット

時短勤務のデメリットに、給与が低いというものがあります。

時短勤務は勤務時間が短いため、当然の事ながら給与も低くなってしまうのです。

時短勤務で働きながら生活していく上で経済的な不安がある場合には、障害年金の申請を行うことも視野に入れておきましょう。

また、時短勤務を行うことで少ない時間で業務を遂行しないといけないと焦ってしまい、精神的な疲労が溜まってしまうこともあります。

このような事態を防ぐために、上司としっかりと相談して業務計画の見直しを行うなどの工夫を行うようにしましょう。

それ以外には、スキルアップやキャリアアップに時間がかかってしまうというデメリットもあります。

 

勤務時間を増やしていくためにすべきこと

時短勤務からフルタイムに移行するためには、時短勤務中に気を付けておくべきことがあります。

ここでは、その気を付けていくべきことについて解説していきます。

 

無理なく働き体調管理を優先する

時短勤務で復職や就職・転職を行った場合には、まず第一に体調管理をしっかりと行い、勤怠を安定させることを第一に考えましょう。

業務を行うことはもちろん重要ですが、勤怠が安定しないと時短勤務であってもそのまま働き続けることはむずかしいでしょう。

まずは体調を安定させるよう、健康管理に注意する必要があります。

 

ムラなく業務を遂行する

体調が整い勤怠が安定している状態であれば、徐々に業務を任せてもらうことができるようになります。

このときに任せられた業務をムラなく遂行することで職場での信頼度も増し、任せてもらうことができる業務の量や幅が広くなり、フルタイムの勤務に戻った際に休職前と同じような働き方ができるでしょう。

 

医師の許可が出るまで根気よく治療を続ける

時短勤務が順調に続けられているからといって、自己判断で病院での治療を止めてしまってはいけません。医師の許可が出るまできちんと受診し、うつ病の完解を目指すようにしましょう。

 

自分のストレスとなっている原因を把握しストレスを溜めないようにする

時短勤務であっても、仕事を行う上でストレスを感じることはあるでしょう。

仕事のストレスを溜めないようにするために、自分にはどのようなことがストレス源になっているのかをしっかりと把握し、できるだけそのストレス源から離れるようにしてストレスを溜めないようにすることが大切です。

また、自己流でいいので運動やゲームなどストレスの発散方法を見つけておくと良いでしょう。

atGPとは

atGPとは、株式会社ゼネラルパートナーズが運営する各種障害者就職および転職支援サービスの総合ブランドです。

20年以上障害者の就職や転職の支援を行ってきた日本の障害者雇用のパイオニアともいえる存在が、このatGPです。

atGP就職や転職に関するサービスは、基本的に無料で受けることができます。

 

障害や難病のある方に将来のビジョンも含めて、ひとりひとり異なる不安や悩みに関して専属のエージェントが二人三脚で寄り添い、サポートを行ってくれます。

うつ病を抱えていて時短勤務での就職や転職をお考えの場合には、atGPに相談することをおすすめします。

まとめ

ここまで、うつ病を抱える方の復職や就職・転職を行う際に時短勤務で働いた場合のメリットやデメリットについて解説してきました。

時短勤務という制度が企業側に義務付けられていることや、時短勤務中に気を付けるべきことなどについてもお分かりいただけたと思います。

 

時短勤務で仕事を再開することで心身の負担を軽減し、徐々に仕事になれていくことができるため、いきなりフルタイムで復職や就職・転職することに自信がない方は、まずは時短勤務で働き始めてみることをおすすめします。

 

atGPエージェント

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ライター:atGPLABO編集部(監修:戸田重央)

障害者専門の人材紹介として15年以上の経験とノウハウを活かし、障害者の雇用、就労をテーマとした情報発信活動を推進しています。 【監修者:戸田 重央プロフィール】 株式会社ゼネラルパートナーズ 障がい者総合研究所所長。 企業の障害者雇用コンサルタント業務に携わった後、2015年より聴覚障害専門の就労移行支援事業所「いそひと」を開所、初代施設長に。 2018年より障がい者総合研究所所長に就任。新しい障害者雇用・就労の在り方について実践的な研究や情報発信に努めている。 その知見が認められ、国会の参考人招致、新聞へのコメント、最近ではNHKでオリパラ調査で取材を受ける。 聴覚障害関連で雑誌への寄稿、講演会への登壇も多数。

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