障がい者(障害者)の求人転職情報・雇用支援サービス

  1. 障害者求人・雇用支援サービスTOP
  2. atGPしごとLABO
  3. お役立ち情報
  4. 就労移行支援
  5. 未経験でも障害者雇用でITエンジニアやプログラマーになれる?必要なスキルや準備を解説

お役立ち情報

未経験でも障害者雇用でITエンジニアやプログラマーになれる?必要なスキルや準備を解説

更新日:2024年06月17日

ITエンジニアやプログラマーの仕事に興味があるけど、障害があっても採用してくれるのだろうか、未経験でも大丈夫だろうかと不安に思っている方もいるのではないでしょうか。 結論から先に述べると、障害のある方でもIT業界未経験で就職は可能です。本記事では、ITエンジニアやプログラマーに必要なスキルやおすすめの資格、就職のための準備などについて解説します。

障害者雇用の現状

障害者雇用促進法では、事業主に対して法定雇用率(常時雇用する従業員に占める障害者の割合)以上に、障害者を雇用することを義務付けています。

民間企業の法定雇用率は2.3%です。つまり、従業員が43.5人以上いる民間企業は、障害者を1人以上雇用しなければなりません。

厚生労働省が発表した「令和4年 障害者雇用状況の集計結果」によると、民間企業の雇用障害者数は613,958.0人で、 前年から160,172.0人(2.7%)の増加、実雇用率は、2.25%で前年より0.05ポイント上昇していました。雇用障害者数、実雇用率ともに過去最高を更新しています。

また、法定雇用率を達成した企業の割合は48.3%で、前年から1.3 ポイント上昇しており、障害者雇用は年々増加していると言えます。

産業別の雇用状況を見ると、「情報通信業」の実雇用率は1.84%で、産業計の2.25%や他の産業と比べると低い水準に留まっています。また、法定雇用率達成企業の割合も27.2%と産業計の48.3%を大きく下回っています。

「情報通信業」の業務内容は多岐にわたりますが、障害者雇用が進まない理由としては次の点が課題として考えられます。
・必要な専門知識やスキルを持った障害者が少ない
・クライアント先に常駐するなど業界特有の勤務形態
・勤務時間や休日、勤務地が不規則なケースがある

ITエンジニア・プログラマーの基礎知識

一言でIT・情報通信業界といっても、仕事は多岐にわたり職種もいろいろあります。この章では「ITエンジニア」と「プログラマー」の2つの職種について、どのような業務内容なのかを説明します。

ITエンジニアとは

ITエンジニアとは、IT系の技術者の総称です。分野や専門性によって仕事内容は多岐に渡り20種類以上の職種に分けられ、それぞれ必要とされるスキルが異なります。
分野をまたぐことも多いため、厳密に分けることは難しいですが、代表的な職種としては次のようなものがあります。

・システムエンジニア(SE)
システムエンジニアは、クライアントが必要としているシステムを設計や開発する職種です。
主な業務内容は、クライアントがどのようなシステムを求めているのかヒヤリングする「要求分析」、要求に沿ったシステムを開発する「システム設計」、システムが設計通りに作動するかテストを行い、問題なければ組み込んで使えるようにする「システム実装」の3つの工程です。

・ネットワークエンジニア(NE)
ネットワークエンジニアは、システムを運用するために必要なネットワークを設計、構築、運用、保守を行う職種です。
サーバーやOS、ルーター、ファイアウォールといったネットワークに関連するシステムを担当して、ネットワークに障害が発生した際の復旧や保守、セキュリティ対策もネットワークワンジニアの仕事に含まれます。

・サーバーエンジニア
サーバーエンジニアは、サーバーシステムの設計や構築、運用、保守を専門に担当する職種です。
システムエンジニアと混同されることがありますが、サーバーエンジニアがサーバーそのものを対象しているのに対して、システムエンジニアは、サーバー同士をつなげるネットワークを対象にしているため仕事の分野が異なります。

プログラマーとは

プログラマーもITエンジニアの職種の一つです。プログラム言語を用いて、システムやソフトウェアを作るためのプログラミングを行うのが主な仕事です。
一般的には、システムエンジニアがシステムやアプリケーションの開発仕様書を作成して、それに基づいてプログラマーがプログラミングを行います。
同じプログラマーであっても、開発するシステムや分野によって、アプリケーションプログラマー、組み込み系プログラマー、社内システム系プログラマーなど専門とする領域が異なります。

未経験からでもエンジニアやプログラマーになれる?


少子高齢化による若年者の人口減少に伴って、IT関連産業へ入職する人数が退職者を下回り、IT人材は減少しています。経済産業省が公表した「参考資料(IT人材育成の状況等について)」によると、将来的に40〜80万人の規模でIT人材が不足すると予想されています。

本来、中途採用では即戦力となる人材が求められます。しかし、IT業界全体で人材不足の状態のため、スキルや知識を持たない未経験者であっても、ITエンジニアやプログラマーとして採用する企業が増えています。

未経験者を積極的に採用する企業のほとんどが、入社後の教育や訓練の仕組みをしっかりと整えています。最初は、教育を受けながら難易度の低い業務を経験して、徐々にスキルアップしてエンジニアやプログラマーとしての業務が行えるまでになれます。

ITエンジニアやプログラマーに必要なスキル


この章では、すべてのITエンジニアやプログラマーに必要なスキルについて解説します。

ITエンジニアに共通して必要な基礎スキル

前述の通りITエンジニアといっても、職種によって必要とされるスキルや知識は異なります。しかし、共通して必要となるのはITに関する基礎的な知識です。ITの基礎知識とは、次の通りです。

・ソフトウェア
OS、ファイルシステム、オープンソース、ミドルウェア、開発ツールなどの知識

・ハードウェア
メモリ、プロセッサ、デバイス、入出力装置などコンピューターを構成する要素などの知識

・データベース
データベースの方式、データ操作、設計手法などの知識

・ネットワーク
ネットワーク方式、ネットワーク管理、データ通信と制御などの知識

・セキュリティ
セキュリティの種類、セキュリティの管理方法、セキュリティ対策の手法などの知識

コミュニケーションスキル

ITエンジニアには、コミュニケーションスキルも必要です。システム開発はチームを組んで行うのが一般的です。チームの他のメンバーと開発内容や進捗状況の確認、報告など情報を共有しながら仕事を進めます。

また、システムエンジニアやプロジェクトマネージャーと呼ばれる責任者は、クライアントと直接やり取りして、システム要件を確認するなどコミュニケーションを必要とする機会が多くあります。

論理的思考力

システムの企画や開発、問題解決、プログラミングをする際には、物事を筋道を立てて考える論理的思考力が必要です。
また論理的思考力は、クライアントに説得力のある提案をしたり、プロジェクトのメンバーに方針や内容、進め方などを説明するときにも必要なスキルです。

以上の他にも、情報収集スキルや書類や資料の作成スキル、プレゼンテーションスキル、問題解決能力などもあれば、業務が効率的に進められます。

プログラマーに必要なスキル

プログラマーは、プログラム言語を用いてプログラミングを行うのが主な仕事です。そのためには次のスキルや知識が必要となります。

・プログラミング能力
・コミュニケーションスキル
・論理的思考力
・情報収集スキル

未経験からITエンジニア・プログラマーを目指すときの準備

未経験からITエンジニアやプログラマーを目指すには、しっかりとした準備が必要です。準備のポイントについて紹介します。

 

ITエンジニアやプログラマーの仕事を理解する

これまで述べてきた通り、ひと言でITエンジニアといっても職種がたくさんあり、担当する分野や目的によって業務内容が大きく異なります。

まずは、業界研究や職種研究、企業研究を行って、ITエンジニアにはどのような職種があって、どういう業務を行うのかなどについて詳しく理解する必要があります。

 

ITの基礎やプログラミングの知識をつける

未経験者であっても採用して、入社後に教育する企業も企業も少なくありません。しかし、ITエンジニアやプログラマーを目指すなら、基礎的な知識を身につけてから入社するほうが、仕事に馴染みやすいでしょう。

インターネットや書籍で独学もできますが、未経験の場合にはそもそも用語がわからなかったり、つまづいた際に解決できなかったりと、途中で挫折してしまうケースもあります。そのためプログラミングスクールなど、サポートがある環境で学ぶのがおすすめです。

 

障害のある方は、就労移行支援事業所を利用することで、ITやプログラミングに関して学ぶことができる場合もあります。また、就労移行支援事業所は就職支援も行っているため、就職活動のサポートも受けられます。

atGPジョブトレIT・Webの紹介

「atGPジョブトレIT・Web」は、障害者転職サポート実績 NO.1の「atGP(アットジーピー)」が運営する障害者のためのIT・Web専門就労移行支援サービスです。ITやWebの実践的なスキルと同時に、障害や症状への対処法、ビジネススキルも学べるため働き続ける力が身につきます。

 

WebデザイナーやHTMLコーダーを目指す「Webデザイナーコース」と、プログラマーやシステムエンジニアを目指す「ITエンジニアコース」の2つのコースがありますが、どちらも教材費用は一切かかりません。

まとめ

未経験で障害のある方でも、ITエンジニアやプログラマーとして就職することは可能です。しかし、入社後のミスマッチを防ぐためにも、事前にITの基礎やプログラミングについての知識を学ぶのがおすすめです。

独学でも学ぶことはできますが、特に障害のある方はサポートがある環境で学ぶのがおすすめです。就労移行支援事業所は、就職支援も行っているため、就職活動のサポートも受けられます。

アバター画像

ライター:atGPLABO編集部(監修:戸田重央)

障害者専門の人材紹介として15年以上の経験とノウハウを活かし、障害者の雇用、就労をテーマとした情報発信活動を推進しています。 【監修者:戸田 重央プロフィール】 株式会社ゼネラルパートナーズ 障がい者総合研究所所長。 企業の障害者雇用コンサルタント業務に携わった後、2015年より聴覚障害専門の就労移行支援事業所「いそひと」を開所、初代施設長に。 2018年より障がい者総合研究所所長に就任。新しい障害者雇用・就労の在り方について実践的な研究や情報発信に努めている。 その知見が認められ、国会の参考人招致、新聞へのコメント、最近ではNHKでオリパラ調査で取材を受ける。 聴覚障害関連で雑誌への寄稿、講演会への登壇も多数。

このライターの記事一覧を見る

注目記事PICK UP!

対象から記事を探す

公式SNSはこちら

会員登録 無料

atGPトップ
各種サービス
求人を検索する 求人を紹介してもらう スカウトを受ける 就労支援サービス 就職・転職ノウハウ
お問い合わせ・よくある質問
お問い合わせ よくある質問