ハローワークを上手に活用する為に知っておきたいこと
更新日:2023年02月13日
障害があっても働きたい!皆さんもそう考える一人だと思います。そう思い立って就職活動を行う際にまず利用するのは、というよりもしたほうが良いのはハローワークです。ですがハローワークに行ったことが無い、ハローワークがどんなものか分からない、という方もいるのではないでしょうか。そこで今回は、障害者の方の為のハローワークについてのよくある疑問、上手に利用する為のコツを書いていきます。
目次
障害者がハローワークを利用する際に心配なこと
障害者がハローワークを利用する際によくある心配事としてこのようなものがあります。
・ハローワークって何?
・ハローワークで相談する時にかかる費用は?
・ハローワークで相談した内容は秘密にしてもらえる?
・ハローワークには一人で行かないとダメ?
・ハローワークに行く際に必要な持ち物は?
・ハローワークでの相談は予約が必要?
・ハローワークではどんな内容を話せばいい?
・ハローワークの職員さんの話す内容や書類が分からない場合は?
ハローワークを上手に利用する為にはこれらのことで悩まないことが大切です。
ですので、これらの心配事を一つ一つ解決していきたいと思います。
■ハローワークって何?
ハローワークは国が運営する機関で、企業は無料で求人広告を出す事が出来て、仕事が欲しい人は仕事を探すことが出来ます。
「障害者専用の窓口」と「一般の窓口」が用意されており、障害者専用の窓口には手話が出来る支援員が在中していたり、筆記での対応をしてもらえたりと、障害者一人一人の特性に合わせて対応していただけるので、障害者も安心して仕事を探すことが出来ます。
■ハローワークで相談する時にかかる費用は?
費用は一切かかりません。
何度でも相談することが出来るので安心してハローワークで相談してみて下さい。
■ハローワークで相談した内容は秘密にしてもらえる?
勿論、秘密にしてもらえます。
ハローワーク職員には守秘義務があるので、利用者さんの情報を外部に漏らすようなことはありません。
求職していることや自分の障害のことを外部に知られたくない。恥ずかしい。
こういった心配事を抱えている方も安心して利用して下さい。
■ハローワークには一人で行かないとダメ?
一人で行っても大丈夫ですし、一人で行くのが不安な方は支援員さんやヘルパーさんなどと一緒に行っても大丈夫です。
友達や家族、学校の先生などと一緒に行くことも出来ますよ。
■ハローワークに行く際に必要な持ち物は?
必ず持っていかなければいけないものはございませんが、筆記用具や印鑑などは一応持っていったほうが良いでしょう。
ハローワーク職員さんから頂いた情報をメモしたほうが良い場合もありますので。
また、障害者手帳(精神保健福祉手帳、療育手帳、愛の手帳、緑の手帳、身体障害者手帳など)をお持ちの方は、手続きがスムーズに行えるので持っていったほうがいいでしょう。
障害者枠での求人への応募は障害者手帳が無いと出来ません。
ハローワークに相談に行ったその日に自分に合った求人が出ている場合もあります。
そういった際にすぐに求人に応募出来るようにしておいたほうがいいので、障害者手帳をお持ちの方は持っていきましょう。
■ハローワークでの相談は予約が必要?
予約の必要はありません。
しかし、自分の住んでいる地域のハローワークによって障害者専門の支援員や手話通訳者が在中している日にちや曜日が決まっていて、毎日はいない場合がございます。
ハローワークに行く際には念のために電話やFAXなどで確認してから向かったほうが良いでしょう。
■ハローワークではどんな内容を話せばいい?
ハローワークの職員さんへは「働きたい」ということを熱意を持って話しましょう。
そして、自分の希望の職種や1日どのくらい働くことが出来るのか、週に何日くらい働くことが出来るのか。
バリアフリーな建物でしか働くことが出来ない。病院に行かなければいけない日程など、働く上で配慮してもらいたいことなどをハローワークの職員さんへは話したほうがいいです。
自分の障害のことを他人に話すのは恥ずかしい。障害のことを正直に全部ハローワークの職員さんに話すとなかなか就職が出来ないかもしれない。
上記のような心配があり、正直に自分の障害のことを話さずについつい隠してしまう方が時々いますが、正直に話しておかないと就職した際に自分の障害について配慮してもらえないといったことが生じてしまいます。
就職がゴールではありません。
長く勤めることが大切なので、長く勤める為にも自分のことは隠さずにしっかりとハローワーク職員さんへ話しましょう。
■ハローワークの職員さんの話す内容や書類が分からない場合は?
ハローワーク職員さんの話す内容が分からない場合は、
「すみません、ちょっと分かりづらいのでもう一度分かりやすく説明していただけると助かります。」
といった具合に伝えれば、もう一度分かりやすく説明してもらえます。
一度で理解出来なければ何度聞いても大丈夫です。
書類に関しても、理解しにくいなど何か問題があれば、書類を分かりやすく説明、といった対応してもらうことが可能です。
ハローワーク職員さんに嫌な顔をされないかな? という心配もあるかもしれませんが、障害者専門の窓口のハローワーク職員さんはそういった場合にも嫌な顔をせずに対応出来るように訓練を受けているので嫌な顔をされる心配はしなくても大丈夫ですよ。
上記以外にもハローワークに関して悩みがあるのであれば、お近くのハローワークへ電話やFAXをして聞いてみると良いでしょう。
下記のリンクからご自身の住んでいる地域のハローワークを検索してみて下さいね。
あわせて、障害者専門のエージェントに相談してみるのもおすすめです。
インターネットで求人を探してみよう
ハローワークはインターネットから求人を探すことが可能です。
・求人情報の種類
・新着求人
・就業場所の都道府県
・派遣 請負
といった条件を選択して求人を探すことが出来ます。
下記のリンクからインターネットを使って求人を探すことが出来ます。
■求職者登録の有無
ハローワークに一度は行ったことのある方、「求職者登録」はお済みですか?
求職者登録をしておくと、より自分にあった条件での求人を探すことが出来ます。
障害のある方は障害者手帳を持参して、障害者専用の窓口にて求職者登録を済ませておきましょう。
転職活動を一人で進めていくのが不安、、
どんな求人が自分に合っているのか分からない、、
ハローワーク主催のセミナーに参加してみよう
ハローワークでは定期的に就職支援セミナーが開催されています。
ビジネスマナーやアンガーマネジメント(どうやって怒りなどの感情をコントロールするか)といったセミナーが参加費無料で開催されています。
ハローワークにセミナーの日程が掲載されていますし、インターネットでもご自身の住んでいる地域のハローワークでどんなセミナーがいつ開催されるのかを確認することが出来ます。(ハローワーク セミナー などの検索ワードで検索してみて下さい。)
まだ一度もハローワーク主催のセミナーに参加したことが無い場合には、参加してみましょう。
セミナーもハローワークの就職支援を受ける時と同様に、一人で参加しなくても大丈夫です。
一人で参加することが不安、障害の関係で一人では参加出来ない、といった場合にはヘルパーさんや支援員さん、友達や家族、学校の先生などと一緒に参加してみましょう。
折角、無料でセミナーを受けることが出来るので利用出来るものはしっかりと利用するのが、ハローワークを上手に利用するコツですよ。
あなたに合った求人の紹介や面接対策など、二人三脚で転職活動・就職活動を進めるには、障害者専門のエージェントを活用することがおすすめです。
職業訓練校に通うという選択肢も
ハローワークは、いきなり就職活動を行わなければいけない場所ではありません。
例えば、自分は障害の関係もあるので事務職に就きたい。でも、パソコンのスキルがあまり無い、といった場合パソコンスキルを取得しなければなりませんよね。
しかし民間のパソコン教室などに習いに行くと費用がかかってしまいます。
そういった方の為に、国は公共の職業訓練校を用意してくれています。
職業訓練校は、毎月給付金を貰いながらパソコンやデザイン、介護、自動制御、電子機器組み立て、といった様々なスキルを学ぶことが出来ます。
公共の職業訓練校に通うには、ハローワークを通す必要があります。
スキル不足の方や、いきなり就職するのが心配な方は、職業訓練校に通うという選択もハローワークでは出来ますよ。
※なお、職業訓練校は「一般の職業訓練校」と「障害者専用の職業訓練校」と選ぶことが出来ます。
※職業訓練校に通うには面接や筆記試験があるので、詳しくはお近くのハローワークにお問い合わせ下さい。
※給付金を貰いながら通う為には条件がございます。お近くのハローワークにてご相談下さい。
教育訓練給付金制度を知っていますか?
上記は公共の職業訓練校について書きました。しかし、民間の専門学校などでしか学ぶことの出来ないスキルもございます。看護学校など、長期に渡って訓練が必要な職業の場合などです。
例えば看護学校に通う場合、国が提携している民間の専門学校を選択して通学し、卒業することが出来た場合、通学にかかった費用の一部を国から給付してもらうことが出来る制度が、教育訓練給付金制度です。
“働く方の主体的な能力開発の取組み又は中長期的なキャリア形成を支援し、雇用の安定と再就職の促進を図ることを目的とし、教育訓練受講に支払った費用の一部が支給されるものです。
また、初めて専門実践教育訓練(通信制、夜間制を除く)を受講する方で、受講開始時に45歳未満など一定の要件を満たす方が、訓練期間中、失業状態にある場合に訓練受講をさらに支援するため、「教育訓練支援給付金」が支給されます。
参考:厚生労働省 教育訓練給付金制度“
失業状態にあり専門学校を希望の際は、教育訓練給付金制度を活用してみることも選択肢の一つに入れると、より就職の幅が広がりますよ。
※提携している学校は下記のリンクから探すことが可能です。