自己分析、自己PRの書き方が苦手な人が書けるようになるまでの手順
更新日:2022年01月27日
就活面接時の自己PR・自己紹介、アピール、のやり方が分からない、その企業への志望動機の書き方が分からない、といった悩みを抱えている方は多いと思います。また、自己紹介時には自分の長所などを聞かれて、答え方に困る方もいますよね。そこで今回この記事では、就活時に役立つサンプル、ポイントなどを使ってこれらの悩みを解決していきます。
目次
就活時に役立つ自己分析の必要性とやり方
就職活動の準備にあたって、まずどこの就活セミナーでも情報サイトでも必須項目とされている”自己分析”。
何のために行う必要があるのでしょうか?
まずは「自己分析の必要性」と「自己分析のやり方」の2つについてお話ししたいと思います。
■自己分析の必要性
自己PRやガクチカ(学生時代力を入れたこと)、過去の経験など、面接ではよくされる質問です。
そういった質問の中で、面接官はあなたの何を見ているのでしょうか?
毎年、就活生のみなさんからは、
「周りの人とは違うインパクトのある経験をアピールしたいけど、自分にはそんな経験はない…。」
というお悩みを聞くことが多いです。でも実は、 経験のものごとの大きさやインパクトというのは、就活においてはそれほど重要ではありません。
企業が知りたいのは「どんな価値観を持っている人か」「どんな考えでどんな行動ができる人か」「社内で活躍してくれるイメージがつくか」ということなのです。
「自分がどんな考えをもつ人間で、どんな行動を取ってきたか、またその性質を活かして何ができると思うか。」
というのを相手にわかりやすく伝えることが大切なのです。
相手にわかりやすく伝える為には、まず自分という人間を今までの経験を元に客観的に分析し、理解しておくことが必要になります。
以上の理由から、自己分析は就活においてとても重要になってくるのです。
■自己分析のやり方
では、自分という人間を客観的に理解する、自己分析の必要性がわかったところで、具体的に自己分析のやり方をご紹介していきます。
まずは、今までの人生(小学校時代~現在)を振り返って、楽しかったこと・嬉しかったこと・頑張ったこと・辛かったこと・悲しかったこと等、思いつくことをたくさん書き出してみましょう。
そして、それらの出来事について「選択した理由」「楽しかった・辛かったなどの感情の理由」を深く考えていきます。
ただ「楽しかった」「辛かった」からもう一歩、「どうして楽しかったのだろう?どうして辛かったのだろう?」まで深く掘り下げていくと、あなたの価値観がすこしずつ見えてくるはずです。
とはいえ、このような説明をされたところで自己分析のやり方のイメージは湧きにくいですよね。
そこで、ここに紹介した自己分析のやり方の例を出しますので、それを見ていきましょう。
【例・サンプル】
ここで例を見てみましょう。同じ経験に見えても人によって価値観に差が出てきます。
Aさん:
「高校3年の文化祭:クラスの劇で賞をとった:嬉しい」→「衣装作りを担当」→「もともと細かい作業が好きで制作チームを選んだ」→「ライトが当たった時の目立ち方など考えて生地にこだわったのが楽しかった」→「自分が納得いくクオリティに仕上がったことがすごく嬉しかった」
Bさん:
「高校3年の文化祭:クラスの劇で賞をとった:嬉しい」→「衣装作りを担当」→「役者として表に立つのは自信がなかったので裏方の制作チームを選んだ」→「裁縫は苦手だったが、家に持ち帰って作業をしたりして頑張った」→「出来上がりを見たみんながすごく喜んでくれて、感謝されたのが嬉しかった」
最後に、いくつも書き出した経験の中で、価値観の共通点を探してみましょう。あなたの価値観や得意なこと、苦手なことなどが見えてくると思いますよ。
就活時に役立つ自己PR、自己アピールの書き方
自己分析を行うことで、自分の強みがよく分かってくるようになります。その強みを使って今度は自己PRを書いてみましょう。
■自己PRを書く目的は?
自己PRは、自分の強みなどを応募先企業に伝え自分を売り込む為のものです。自己アピールとも言います。
殆どの場合、企業側は応募者の書いた自己PRを書面で見て、その人がどのような人材なのかを、初めて確認することになります。
沢山の応募者の中から採用者は応募者を振るいにかけないといけません。
振るいにかけられて書類選考時に不採用にならず、面接まで進むために自己PR文を書くことはとても重要であると言えるでしょう。
また、応募者が大勢いる中で「自分を採用するメリット」と企業に伝える役割も果たしています。積極的に自己PRに自分を採用したときのメリット「採用すべき理由」「採用後の貢献度合い」を明確に提示しましょう。
■自己PRの書き方のポイント
自己PRには決まったフォーマットが無いのですが、多くは履歴書などの応募書類の最後に書くことが多いです。
履歴書の場合、自己PRを書くスペースが小さいので、自分で用紙を用意して別途書いて添付しても良いでしょう。
分量としては、A4用紙の3分の1~半分程度に収めるのが良いです。
では、前置きはこの辺にしておいて、自己PRの書き方のポイントを説明していきます。
【ポイント1】アピール内容の「根拠」を示す
自己PRはただ単に「あれが出来ます、これが出来ます」というアピールをするだけではダメです。それらのことが出来る根拠をまず示す必要があります。
例えば、よくあるNG集の一つとして、「自分はコミュニケーション能力が高いです」というアピールがあります。
どういった根拠があってコミュニケーション能力が高いのか(例:接客業をしていたので、お客様のこういうクレーム時にこう対応して解決しました、等)自分が出来ることの具体的な根拠を示す必要があります。
【ポイント2】得意分野・成功体験を見つける
自己PRに一体どういったことを書いたらいいのか分からない、といった方もいますよね。それは、自分の得意分野が自分自身で分かっておらず、成功体験の記憶が無い、といったことが理由として挙げられます。
そういった方は自分の過去の経験、実績、スキルなどを洗い出してみましょう。
過去のことを振り返ることで、
「自分はこういったことが得意なようだ」
「過去にこういった成功体験をしたことがあった」
ということが見えてくるはずです。
自分を大きく・華やかに見せようとせずに、等身大の自分の得意分野、成功体験、実績、スキルを企業にアピールしましょう。
【ポイント3】自己PRは複数用意しておく
自己PRのポイント、自分のアピールポイントは何も1つだけしか用意してはいけない、という決まりごとはありません。
複数用意しても良いのです。
複数用意して、どれか一つでも企業側に伝わる、その企業のメリットに成り得る、引っかかるものがあれば良いのです。
自己PR出来るものは複数用意しておきましょう。
【ポイント4】選考後も重要視されることを意識
中には自己PRの文章が思いつかず、紙面で用意しなくても面接時に伝えればいいと考えて、紙面での自己PR文を用意しない方がいます。
しかし、自己PR文は紙面で必ず用意しましょう。
何故なら、面接時に自己PRを行う場合、いくら練習をしていてもその場で質問されたことに答える、アドリブ力が必要になってきます。文章と違って、面接での自己PRは推敲(すいこう 何度も練り直すこと)が出来ません。
しかし紙面であれば、文章であれば時間が許す限り推敲することが出来ます、よって、よりしっかりとした、企業に伝わる自己PR文を書くことが出来るのです。
そして、面接時に自己PRをして下さい、と言われることは意外と少ないのです。面接の質問の中で自己PRを行っていくことになります。文章よりハードルが高いですよね。
また、面接官は多くの人材を面接することになるので、一人一人の自己PRを覚えているわけではありません。こういった面でも紙面で自己PR文を書くことで相手側に自分の存在を、選考後もアピール出来るのです。
自己PR文は面接官以外も見ます。紙面での自己PR文が無いと見せることが出来ませんよね。
以上の理由から、必ず自己PR文は紙面で用意しましょう。
【ポイント5】企業に対して的外れなアピールをしない
ポイント3の「自己PRを複数用意しておく」というのと正反対なことを書いているように思われるかもしれませんが、自己PRは何でも得意なことをアピールしたらいいと言うわけではありません。
その企業がどういった人材を欲しているのか、という企業研究を行った上で、その企業に対して自分がアピール出来る、その企業のメリットになる部分をアピールしていかなければなりません。
複数用意するといっても、「その企業に合った自己PRを複数用意する」という意味です。
的外れに何でもアピールするのは避けましょう。
自己分析が苦手、自己PRの書き方が分からない まとめ
ここまで、自己分析や自己PRの書き方について、ポイントなどを書いてきました。
ポイントを整理しますと、
>>自己分析の必要性 企業が知りたいのは「どんな価値観を持っている人か」「どんな考えでどんな行動ができる人か」「社内で活躍してくれるイメージがつくか」ということ。 >>自己分析のやり方
>>アピール内容の「根拠」を示す
>>得意分野・成功体験を見つける
>>自己PRは複数用意しておく
>>選考後も重要視されることを意識 以上の理由から、必ず自己PR文は紙面で用意する。
>>企業に対して的外れなアピールをしない |
といったことが挙げられます。
これらのポイントを参考に、より良い自己PRを行って下さいね。